ローゼンの雑記帳

ローランにして薔薇の末裔にしてソウルメイト!の雑記!

離陸する その瞬間が好きだった 何故か自由になれた気がして

こんにちは!

ローゼンです。

 

 

離陸する その瞬間が好きだった

何故か自由に なれた気がして

 

 

これは短歌ですね。素敵な歌です。

 

飛行機に乗って、携帯を機内モードにして

シートベルトをして、飛行機のドアが閉まって。

 

離陸して安定するまでは

テーブルも出せません。

 

ただ窓の外を眺め

 

離陸する瞬間をぼーっと見つめる。

 

本当は規制だらけで、何もできない。

席は立てないし飛行機からも出られないし

 

そんな制約の中で、

 

何故か、

離陸するその瞬間、

ふわっ

と浮いた瞬間

自由になれた気がする、と。

 

色々な、それこそ色々が蠢いている地上から。

 

鳥ほどではないけど

まるで自由に思える空。

 

そのような情景や言葉の深さがうかがえる

素敵な歌です。

 

 

これはどこかの大会で入賞した作品です。

中学か高校の頃、私が作った。笑

 

短歌では何回か地方の大会で入賞したり

校内選抜に選ばれたり

夏休みの宿題で友達の分まで作ってあげたり←

 

してましたが

 

語呂的にはあまり納得いっていない割には

本当に何故か、心に残っている短歌です。

 

大学に入って飛行機に乗る機会も増えて

それこそ、離陸する直前、窓を眺めて

その短歌を思い出すんですね

 

「自由じゃないじゃん」

って思ったり。

 

 

それで今日まではずっと、

上に書いたような解釈でした。

 

自分で作ったのに解釈って、となりそうですが

 

作った時の考えは正確には覚えていないので。笑

解釈になるんですね。

 

自分が昔作った物の解釈が

その時々で変化していくというのは

それはそれで

面白い楽しみ方だなぁと

記事を書きながら思ったり。 

 

若干脱線しましたが

 

つまり今日、また一つ違った見方ができるようになったと。

 

なったというか、ある本を読んで

「嗚呼」

と思ったんですね。

 

昨日買った、こちらの本

 

 

本には、こうありました

 

"空の旅の場合、ジェット機が離陸する瞬間に味わう解放感は格別です。

「これからしばらくのあいだ仕事の心配をしないですむ!」

と大きな深呼吸をし、肩の力を抜き、満たされた気持ちになります。"

(「シンプル だから、贅沢」ドミニック・ローホー著 11 旅は情熱を養う)

 

おそらく著者が言っているのは、

飛行機が飛ぶ瞬間に、

この旅行のあいだは仕事のことを何もしなくていい!

という解放感を味わう

ということだと思います。

 

私のそれとはちょっと違うんですが

この言葉にヒントを得て、

あの短歌を思い出して、

そして目に涙が。

 

嗚呼、そうだったのか、と。

 

いや、そんな大したことではないんですが

 

様々なものをシャットアウトして、乗る

 (wifiのない飛行機で笑)

 

メールも来ない、電話も来ない

何も情報が入ってこない飛行機で

 

飛行機に乗っているあいだだけ、

自由になれるんだ、と

 

それは主に彼のことを思いながら。

仕事に追われる

夜でも週末でも、そんな概念がなく電話が鳴る

対応に追われる

 

彼が。

 

唯一、どうしようもなく、自由になれる。

 

 

気づいた私は

哀しいような、嬉しいような

よくわからない涙。

 

 

短歌を作った時には知らなかった、わからなかった

そこから生きてきた時間と、大切な人。

 

 

目を閉じて、ただ音楽だけを聞く

手を繋いで眠る

雲海を眺める

雲の上は常に晴天で

眩むほどの光

薄氷のような地上

 

ただ、好きなことをする。

 

着陸と同時に終わってしまう、夢。

 

 

 

離陸する その瞬間が好きだった

何故か自由になれた気がして。

 

 

 

 

 

 

 

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