ローゼンの雑記帳

ローランにして薔薇の末裔にしてソウルメイト!の雑記!

後宮の烏と、これまで読んだ中華風?ファンタジーについて語る。

こんにちは!

ローゼンです。

 

 

最近、ハマっている小説があります。

 

後宮の烏」

 

これは友人に紹介されて読んでみたら
すっかりハマってしまって。

 

毎週1冊買っていて、
ちょうど1~4を読み終わった次週に5が発売され(12/18頃)
5まで読んでしまいました。

 

本当、大好きなシリーズになったので
私のこれまでの中華系歴も含めて
簡単に紹介できたらなと思います。

 

※若干のネタバレ注意!!!

 

 

 

後宮の烏

orangebunko.shueisha.co.jp


集英社オレンジ文庫から出ている、ファンタジー小説になります。

いわゆる中華風、ファンタジーに当たるのではないかな、と思います。

↑のHPを見てもらえたら雰囲気も伝わるかな、と思いますが。

 

後宮に数人いる妃の中で、唯一皇帝に夜伽をしない烏姫(うひ)という存在がいます。これまでの歴史では中々関わることのなかった烏姫と皇帝が関わり、歴史と烏姫の謎が解き明かされつつ、烏姫の運命も回り始める、、、烏姫が主人公の物語です。

 

2021年1月末現在、これまでに5巻出ています。

 

漫画版もあります。

(調べてもあまり出てこなかった…)

 

でもやっぱり、こういうお話は小説がいいかな、と個人的には思います。

私は小説派!

 

 

第一印象は

「烏、流行ってんな?」

でした。

 

烏、っていう対象というかモチーフというか、が。

やっぱ烏って惹かれますよね。うんうん。

そのうち烏について研究しよ。

サンホラには鴉、がいますね。 

 


これまで読んだ中華系ファンタジー

十二国記

十二国記小野不由美先生の超絶人気シリーズ。
私が生まれる前から続いているという・・・!!
ただ、1冊単行本が出たら次は何年後だろう・・・という

 

まるでサンホラのような楽しみ方ができる!(?)

 

前は講談社ホワイトハートで出てたんですけど、新潮文庫から出直しましたね。そして新潮文庫で新巻が出ています。

 

その名の通り世界に12の国があって
大体どこかが舞台になっている。
それぞれの話が独立しているので、どこからでも読めるし
このまま終わりだとしても、そこまで違和感がない。

 

この世界は、たまに現代日本と交わる。
(日本だけだよね・・・?)

詳しく?はこちら!

 

rosenstern.hatenablog.com

 

 

 

 

 

彩雲国物語

promo.kadokawa.co.jp


私に十二国記を教えてくれた友人が教えてくれた。
十二国記に比べると単語や文章が易しい。
はずだったが、終盤になるとあまり変わらない気も。笑

 

雪野彩衣先生のデビュー作なんですよね。
だから、書く度にレベルアップしているというか。。

文章の難易度と共に物語の重さも、、、笑

 

角川ビーンズ文庫で出て、完結しました。

最後の番外編だけハードカバーで出ましたね。

最近、新装版が角川文庫で出ています。買おうかな、、、

 

実は1巻だけ買っている。

 

rosenstern.hatenablog.com

 

 

でも彩雲国って、あの挿絵がよかった気もする。うん。

新装版はないからな、、、

その代わり、一冊がめっちゃ薄い!収納スペース的にはいいかも!笑

 

これは本当に続き物。たまに短編集もあるけど。
しかし巻数は振られていない。笑

 

この世界には彩雲国しかないですね、おそらく。
この現代の存在もないので、完全ファンタジー

 

高校時代にみんなで読んだ思い出がすごい。
ちょうど卒業するころに完結したし・・・。
青春。

 

とりあえず好き。

 

 

 

 


八咫烏シリーズ

books.bunshun.jp

 

これは、本屋で目には入るものの
なんとなく、避けていたんですね。
なんでだろう。

 

そして突然、読んでみたんですよ。
なんでだろう。

 

小説は基本好きで、紙の本を買うんだけど
これは買うときもまだ確信がなかったので
kindleで買ってしまい。

 

結局2巻以降もkindleで買うことに。
いや、いつか紙を買うかもしれない。

 

ってか八咫烏も本当はそれだけで記事を書きたかったんだ!
いつか書く!

 

これも一応続き物だけど
1巻「烏に単は似合わない」だけ独立している感が強いかも。
2巻「烏は主を選ばない」以降と主人公が、まぁ、違うというか・・・。

 

いや、1巻はいいのか悪いのかとりあえず衝撃でした。

ただ、話の内容じゃなくて、
これを書いた人がいるんだ、ということに感動して涙したのは
珍しい。それくらいの構成だった。

 

2巻以降も普通に楽しいんですが
6巻くらい?で現代との邂逅があるみたいで
これまでそんなそぶり全くなかったので
ちょっと、どうしよう、、、ってなってる。
けど読む。

 

ちなみに今は第二部が始まっているらしい。もう読むか。

 

これ以上書くと長くなるので続きはまたいつか。
一言だけ言うと、(?)
八咫烏シリーズは中華というよりは和に近いかな、という印象。
それは次の項で。

 

てかほら、やっぱり烏流行ってるよね?

 

 

 

後宮の烏と他との違い


私が後宮の烏を読み進める中で

あら、今までのとはちょっと違うかも!
と思ったことを少し。

 

発音


これまで、名前や単語は基本、音読みで中華風にしていたんですね。

もしくは、熟語に当て字のように今の言葉を当てるとか。

 

ただ、後宮の烏は、本当に中国語の音が出てくるんですよ。

 

例えば
  大家:ターチャ・・・皇帝の尊称
  娘娘:ニャンニャン・・・妃や女神の尊称?愛称?
  包子:パオヅ・・・蒸した饅頭的な。(適当)

 

読み始めた時は慣れなくて、違和感がありましたね。
もう5巻まで読むとなんとも思わないんですが。笑

 

だから、中華風、というか、中国、という感じ。


また、都から遠い地方では独特の名前があるんですよ。

 

いしは、あゆら など

一音で漢字一文字。

 

なんとなくのイメージですが
モンゴルというか漢民族以外の民族風な感じですね。

 


そこでちょっと気づいたこと☆

 

中華風って何だろう・・・と考えていたんですが
中華風の共通点のようなものがあるような。!

 

例えば漢字二文字の名前だとすると
漢字ひとつの読みの終わりが「い」か「う」か「ん」
であれば中華風っぽい!(風っぽい!ってなんだ)

 

○ん○い みたいな。

燕青=えんせい

淡海=たんかい

 

とかね。

 

しゃ・しゅ・しょ も多いかも
あとか行。

 

例を書くと

  十二国記:祥瓊 楽俊 利斉
  彩雲国:秀麗 燕青 静蘭
  後宮の烏:淡海 温螢 麗娘

 

大体、燕青と衛青が似てるわ

あと十二国記全然人名思いつかなかった。びっくり。
十二国記倭人が多いな。

 

それでですよ。八咫烏が和っぽいっていうのは
浜木綿(はまゆう)とか
真穂の薄(ますほのすすき)とか
あせび、とか
雪哉(ゆきや)とか

 

思い出すのがそんな名前なので
これはもう音読みですらないですよね。

 

だから、中華、というよりは、和、なのかな、と。

 

他国がある


後宮の烏は、霄という国が舞台なんですが
世界には他にも国(?)があるんです。

 

っていうと十二国記はどうなるんだ、ってなるんですが

 

なんというか
十二国記は、12の国全てが同じ秩序なんですよね
王の選定方法とか、政府の組織とか。


日本で言えば、県みたいな感じで
中央政府というのはないけれど、神のようなものはあります。

天帝が、麒麟を通して全ての国の王を選んでいるんですよね。

 

それぞれの国は行き来できて
どの国がどんなところかも大体わかってる。


ただ、後宮の烏は、
霄の国以外にも国?があるけど
その実態はよくわからない。
文化は多分全く違う。

 

行き来するのは商人くらい。
というのも、基本島国だからですね。


しかし、もしかしたら今後
他の国?島?が関わってくるかもですね。

 

とりあえずその、
「よくわからない場所」
があるのが新鮮でした。

 

ちなみに
十二国記・(おそらく)八咫烏は、異世界があります。
=私たちの現世ですね。

 

彩雲国は全くないです。

 

私はこういう小説を読んでいて
民主制じゃなくて君主制いいな、って思うんですけど

 

この世界の大きなところは

 

「他国から攻め入られる可能性」

 

がないところだよなぁ、と思ったり思ったり。

 

ついでに


中華風の王朝のシステムは
中国をモデルにしてることが多いんですが

 

十二国記は春官、夏官、秋官、冬官
彩雲国は、吏部とか戸部とかの六部尚書

 

で、後宮の烏は彩雲国に近いかな。
でも冬官もいて、その意味合いは十二国記のとも近いかな。
私の記憶が正しければ。笑

(もっとちゃんとそれぞれがいつの時代のシステムなのか調べて書けよ!)

 

八咫烏はそういう意味でも
正式には中華風ではないのかもしれないなぁ。

(これは以外と漢文で役立ったりするんですよ、!
 御史台、って出てきても彩雲国を読んでれば意味がわかるからね!)


思ったこと

 

なんかあんまり後宮の烏の話をしてなくない?笑
思ったこと。

 

寿雪


主人公の寿雪が好き。
寿雪になりたい。

 

可愛いのもあるし
あのしゃべりかたも惹かれるし
なんか術が使えるし←
黒い服だし(厨二病なだけだ)

 

まぁ、5巻終わったところでは
そんな呑気なことも言ってられませんがね!


ここからはネタバレなんですが
私が好きなシーンというか。

 

寿雪が
母親が自分を守って、母親だけ死んでしまったことに対して長い間後悔していた。
何故あのとき飛び出していかなかったのかと。

 

そして、そうやってさいなまれ続けることが、その時の償いだと思っていた。

 

でも、そうではない。

 

悔やみ続けることは、その母親の命を賭した選択を貶めることになってしまう。

 

と、考えを改める場面があって。

新鮮だとも思ったし、私と似たような考えだとも思った。

 

過去の自分が選択したことを悔やむことは簡単だけど
それは過去の自分を否定することになる。

だからつまり、今ある私で、残された命で
死ぬまで生きていくこと、だ。



あとは神についても印象的でしたね。

神同士の争いのようなものがあって、新鮮。


そして、これはいわゆる神というもののうちの一人が言っていた言葉で

神とはいえ全知全能ではない。

 

神というのは、いわゆる人間が勝手に分類して、奉っているだけで。
神というよりは、人間とは別の種族のような。
動物と人間の違いのような。

 

人間にできなくて自分たちにできることもあるけど
自分たちにできなくて人間にできることもあるのだ。

 

なるほど面白いと思った。
人間が勝手に言って勝手に奉っているだけだ、というのも
できることが違うだけだ、というのも。

しみじみ。


作者

 

私はこの作者を今まで知らなかったし
他の作品を読んだこともないので、作風を知らないんですが

この小説は、どこかしらに作者を感じる時があるんですよね。

 

作者、というか単純に解説が入るんですが

 

文章中に
 ○の刻(午後九時~・・・) だったり
 こう(蒸しパン) っていう

カッコ書きの文字があって。

("こう"は本当は漢字だったけどどんな漢字か覚えてない、、)

 

これまで、「現世で言うと何時のことですよ」
みたいな解説を文中に見たことがなくて。

 

あっても、十二国記での
日本から流れ着いちゃった人が


(日本で言うとつまりこうね・・・)

 

と理解する部分くらいかなぁ。

 

だからなんとなく慣れない。これはまだ慣れない。

ファンタジーの中に突然現代が出てきて。。笑

 

逆に言うと、
そういう単語や表現に慣れてない方にとっては
入り込みやすい優しさでもあります!


あと、これはこの作者に限ったことじゃないんですが

「この後後悔することになる」とか
「これが失敗だったと後に知る」とか

 

言う記述があまり好きじゃない・・・!
超個人的な一意見ですが。。。

 

単純に、この後悪いことが起こる、って知って読みたくない笑
のがひとつと

 

それは本当に、その時のその人たちにはわからないことなんですよね。
だから、私だけ先を知りたくないんです。

 

一緒に進みたい。

 

でも人によっては
「心の準備できて好き!」
かもですね!


 

冰月と宵月、名前とイメージ似ててこんがらがる。笑
(これは誰か共感してくれ!)

 

烏妃が新月の度に苦しむのは、女性と同じだなと思ったりした。
(前、ツイッターで「彼氏が女子の生理は月の満ち欠けと関係があると本気で思っていて信じられない」っていうの見たけど、いや、どちらも周期が約28日で、月の満ち欠けで潮が満ち引きしていて(つまり地球に影響を及ぼしている)全く関係ないことはないよ!関係あるよ!というところでやっぱり、月と女性だし、想起しました。)

 

各巻の簡単な感想

 それぞれの巻への印象を一言で超雑に書きますね。

 

..1
 1巻で真実わかりすぎじゃない・・・?
 が第一印象。

 

..2
 あ、1巻で知ったことは真実のほんの一部だったのね!
 梟!

 

..3
 なるほど神の代替わり。

 

..4
 不穏な空気が増してきた。

 

..5
 烏・・・。


さいごに

 

1~4までは基本短編のような形で
それでも1冊の中では物語の大きな流れが進んでいく。
という感じでした。

 

だから終わり方も、
進展があっても、新事実があるくらいで終わってたのに

 

5巻は確実にピンチの状態で終わりましたね・・・!
ので、次からは今までのように事件を解決しつつ、ではなくなる・・・!!

 

ドキドキですよ。

 

これまで毎週読めてたのに最新刊まで追いついちゃった。
しかもピンチで終わって。。。

 

早く続き読みたい!!

 

教えてくれた友達、本当にありがとう・・・
感謝しかない・・・

 

あとこれを読んでいただいたあなた・・・
ありがとう・・・

 

できれば同じくらいハマれる
中華系or中世西洋風ファンタジー小説を教えてください。
まじで。(まず八咫烏を読め)

 

紹介の記事になったのか…?
まぁ、言いたいことは言った!笑

 

あまり詳しく書いちゃってもね、
小説を読んで欲しいから!!

 


しかし
皇室って
先代陛下の息子たちの中で
優秀な息子は
母親が凄惨な死をとげたり
息子も追い出されたり廃太子されたり
戻ってきて即位したはいいものの敵が多かったり

しがち!!!

 

 

それでは。

ローゼンでした!

 

 

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