ローゼンの雑記帳

ローランにして薔薇の末裔にしてソウルメイト!の雑記!

人間。命に貴賎はない・・・?

こんにちは!

ローゼンです。

 

突然ですが命について話してみようと思います。

↓はこのブログにも載せている小説の一部です。

 

小説の始めはこちら

rosenstern.hatenablog.com

 

まぁ、今回は下に書いてる部分だけでもいいかと。

とりあえず短いお話を載せて、その下に色々思ったことを書いてみようと思います。

 

 

****************

 

雨の降る夜、少女は唐突に涙を流した。
布団の中で、人知れず。
思い出して、しまったのだ。
過去の過ちを。
 
 
木漏れ日の眩しい朝。
少女は部屋でひとり机に向かった。
恩師に手紙を書くことにしたのだ。
 
 
 
親愛なる先生へ
お元気ですか。私はそこそこ元気です。高校2年になりました。
本当は将来のこととか、相談したいのですが、今はそれよりも話したいことがあります。
 
先生。8年前のいつか、私をひどく叱ったのを覚えていますか。
 
先生は、それまでのどの先生よりも、生物の面白さを、命の大切さを教えてくれました。
年中、何かしらの生き物をクラスで育てていました。
そんな中、十数匹の小さな虫を無責任に拾ってきた私たちに、
「お世話をしてみなさい」とひとつの虫かごを貸してくれました。
とても、わくわくしたのを覚えています。
私たちは嬉々として虫かごの中に土をいれ、適度な大きさの石と葉っぱを拾ってきて土の上に置きました。土を少しの水で湿らせ、虫たちを中にいれました。
蝶のように変態する種類ではありませんでした。成長を楽しむような生物ではありませんでした。
それでも、当時の私たちにとっては、プラスチックケースの中で小さな何かが動いている、
それだけで面白いものでした。
毎日、水分が不足しないように、少しずつ水を加えていました。それは私の担当でした。
 
拾ってきてから数日後、友達と談笑しながら、その習慣と化した仕事を私は果たしたはずでした。
ほんの少し、間違えたのです。
古い小学校の、なかなか回らない蛇口に、思わず力をいれてしまった、それだけです。
勢いよく流れ出した水に、私は慌てて蛇口を逆方向に捻りました。
たった一瞬の出来事でした。
激しい水流が、水圧が、彼らを襲いました。
手洗い場に土が流れてしまうことを躊躇しつつ、いれすぎた水を出しました。
しかし手遅れでした。
蛇口を捻った私の右手が、十数匹の虫を死なせてしまいました。
 
当然、先生は私を叱りました。しかし、当時の私にとって、それはただの過失でした。
何故そんなに怒られなければならないのか、不満にさえ思っていました。
 
 
その出来事を忘れ、8年が経ち、様々な経験をしました。
母親を亡くした友人、自分にとって大切な人の死、
世界に溢れる争いと、身近な友人の交通事故による死。
生命が失われるということ。奪われてしまうということ。
ひとつの死が与える影響と、今、其処に生きているということ。
 
私の中で様々な葛藤がありました。
事故死した彼はまだ生きたかったはずです。彼には明るい未来があったはずです。
運命はなんて無慈悲なのでしょう。
そうして、私は、私の罪を思い出したのです。
 
あの時私は、たくさんの命を、この手で、奪ってしまった。
まだあの小さな森で生きていたはずの彼らを、無責任にも虫かごに閉じ込め、
そしてその命と未来を奪ってしまった。
なんて、なんて恐ろしいことをしてしまったのでしょう。
 
先生、先生があの時私をひどく叱った理由を、私はやっと理解したのです。
その事の大きさに、私は震えました。
そうしてもうひとつ、思い出したのです。
 
私が卒業する前に違う学校へ行ってしまった先生は知らないかもしれません。
あの小さな森は、小学校の横にあった小さな森は、もうありません。
 
私が卒業した後に、コンクリートで埋められてしまいました。
あの森には、どれだけの生命が在ったのでしょうか。
自身の罪を自覚した今、それを思わずにはいられません。
 
命は、大切なものです。
そして、貴賎はありません。
では何故、あの森はなくなってしまったのですか。
木を倒し、土をコンクリートで埋めたのには、どんな大義名分があったのですか。
先生、だから今、貴方の言葉が響くのです。
失われた命を思うと涙が溢れるのです。
 
彼らの命は、
人間の都合で「仕方ない」と、諦めた苦笑で一蹴されるようなものなのですか。
 
 
 
そこまでを書き終えて、少女はおもむろにペンを置いた。
雨上がりの高い湿度と窓からの日差しで部屋は蒸し暑い。
彼女が、言葉にできない感情をどう表わそうか思案していると、視界を黒い影が横切った。
 
暑さと、不快な羽音、五月蝿く動き回る影に彼女は苛立った。
そして側にあった手頃な箱を掴み、立ち上がる。
何も考えずに箱を持った右手を振り回す。
影を追いかけ、狙って右手を振り下ろした。
動かなくなった影に、安堵する。
 
ふう、と一息ついた彼女は、床の上の蝿をちらと見た。
息を飲む。自らの右手を見、そして机の上の手紙を眺めた。
 
 
外では蝉の声が夏の訪れを告げていた。
 
 
********************************
 
 
っていう話。
時期もちょうど同じくらいだなぁと思って思い出しました。
 
最近、こんなにも何かしらに対して殺意を抱いて
それを口にしたことはない。
 
消えて!!死んで!!!!
 
って。
去年はいなかったのに。コバエ。
 
もう本当にいや。何もしたくなくなる。
泣きたいくらい嫌。
 
生まれて3日後には数十匹産卵とかパンデミックじゃん。
 
 
っていう感情を抱いて、
上のお話を思い出した。
 
よく思い出す。意外と好きだわ、この話。
友達には「先が見えるよ」って言われたけど
まぁ、それでも好き。自分で作ったけど。笑
半分実話で半分作り話。
 
 
よく思い出すのは、私が虫を殺すってだけじゃなくて
命、について語る人が周りにたくさん?いるからだろうなと思う。

曲がりなりにもキリスト教関係者だったので。笑


 
少女が手紙に書いた「命に貴賎はない」というのは
どこまでが本当なんだろう、と思う。
 
五月蝿く飛んでる黒い小さいやつと
この約30万で購入されたスピックスコノハズクと
 
本当に重さが同じ生命なんだろうか。
 
なんか繁殖率的には…とか考えたり。
 
まぁこのスピックスコノハズクも毎日ウズラやラットを食べているんですが。
 
 
って言い出したらキリがないんだろうけど
生命っていうのは何かしら他の生命を奪って生きているんだろう
それが本能なら、争いも致し方ないのか。
 
 
虫は「目障りだから」殺してよくて
人は「目障りだから」って殺すのはいけないこと
 
って。
 
それはもう生命じゃなくて社会の問題なんだろうな
 
いやわからない。
そういう人々の中には、虫すら殺さない人がいるのかもしれない。
 
食べる為なら、生きていく為ならOKとか
いや食べ物も草食で…
  
いや、私的には
そこに生えてる草も生きてると思いますよ。
 
 
結局、人間にとって人間が至高で
尊ぶべきもので
命、って言う時は基本的に人間で
 
(たまに普通に生活してるペット許さない派とかいるけど)
(結局その主張にも貴賎が存在してる)
 
 
人間だ。
この文明的で文化的な社会を継続していくには
人間の命は大切で、殺し合ってはいけない、ということにしないと成り立たない。
(でも結局そこにも誰かの中には貴賎が存在しているからこそ争いは絶えない) 
 
 
というところでだから私は
色々を辞めたのかもしれないな。いつの間にか。
 
 
別に虫も草木も殺さないでください!
とかいう主張ではなくて
私が考える命、すべからく平等であるべき命、の中には
そういう奴らもいて
だから私は一概に大切にはできないと
考えている次第です。
 
 
ブラン(スピックスコノハズク)が虫を食べてくれたらいいのになぁ。

 

 って書いたところで

ここでなんと

 

「食物が連なる世界」を思い出すんですね。

食物が連なる世界

食物が連なる世界

  • provided courtesy of iTunes

 

これロックなんだ。笑

我らがSound Horizonです。

 

また別のことを考えていて、改めてこの曲の歌詞を見てみたんですよ。

 

そしたら。

 

《誰かの死を糧にするモノ》

 

っていう歌詞で、「いのち」って歌うんですよ。

いやまぁ、食物連鎖の歌だからそうなんだけど

でも「いのち」にその文字列を当てるのが、

さすがRevo…

 

っていうか若干嬉しかった。

そうよね、そうよね。って思った。

 

全て廻っているのか。

 

まぁ、うちがとても綺麗だったら

あいつらも生まれてこない命だったのか。

 

殺されても、生まれた意味はあったか?

 

 別に何も、答えは出てない。

でもやっぱり、人間ばっかり「命」が注目されるから。

 

命、じゃなくて、人、って言ってくれたらな。

 

キリスト教関係の人にご意見伺いたいけど

投稿したFBは誰からもリアクションをもらえなかった。笑

 

 

それでは。

ローゼンでした!

 

 

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