ローゼンの雑記帳

ローランにして薔薇の末裔にしてソウルメイト!の雑記!

結婚前の清算。感謝。

 

結婚を目前にして、どうしても書きたいことがある。

ずっと、今の人と付き合ってから、いやもしかしたらその前から、言いたかったこと。

 

それでも何故か、なんとなく、今まで言えなくて。
もう、このタイミングしかない。

これまで、色んな人と付き合ってきた。
特別多い訳でも少ない訳でもないと思う。

その中で、長年引きずった人が二人いる。
振られても、忘れられなかった人。

もう、何年も会話をしていないし、会ってもしてくれない気がする。
会ったとしても、もうどんな風に喋っていたのか、まるで覚えていない。

それでも消えない思いは、強い感謝だと思う。

何かしら名前がないと不便だけど、アルファベットは味気ないので、何かしらの単語にしよう。

一人目は鷹。

中3〜高1の時に10ヶ月付き合った人。


詳しく書くことではない。
簡単に言えば、私が重過ぎて振られたんだろう。でも、嫌われて捨てられたようには思えなかった、だから、諦められなかった…。

初めての彼氏だった。

私は家から1時間半かかる、私立の女子校に通っていて、中3になる頃には、ほとんど小学校の友達とは疎遠になっていた。しかし、ひょんな事から小学校の同級生である鷹と再会し、付き合い始める。

小学校の時、そんなに交流がある訳ではなかった。ただ、中学に上がった鷹は、小学校の頃の私が仲良くしていた友達とよく遊んでいたようだった。

鷹と付き合い始めた私は、自然と、再び地元の友達と遊ぶようになっていった。

 

鷹と別れた頃、高校でも孤立した。
その時の私を支えてくれたのは、鷹が再び繋げてくれた、地元の友達だった。

その、いつものメンバーから、なんとなく鷹が離れていったのは辛かったし、申し訳ないとも思ったが、それでも、あの時の私は、あそこに居場所があったから生きていけた。

もう今となっては、頻繁に連絡を取る人も減ってしまったが、連絡さえすれば会えるだろう。連絡がなくても安心できるような。そんな人たちだ。


鷹と再会していなければ、私は。再び繋がれることもなく、一人寂しく生きていたんだろうか、と思う。

みんなで一人の家に集まって、顔を付き合わせてモンハンをして。馬鹿みたいに笑って。

それで私は、「こいつらが私が作ったゲームでこんなに笑顔になってくれたら嬉しいだろうな」と思って、ゲームクリエイターを目指した。

だからこそ、あの大学を目指して、受かって。
そして、結婚する彼と出会えた。


その2つの意味で、感謝している。
もう、会うことはないかもしれないけど。

貴方かはわからないけど、別れて結構経ってから、私のブログにあった無名のコメント。

「もう貴方を好きとは言えない。好きではないからだ。でも、覚えている。思い出さないけれど、ずっと奥底で覚えている。それが、愛だ。」

もう、そんな感情はないかもしれない。
本当に私のことは忘れてしまっているかもしれない。
それでも、あのコメントが貴方だと信じられたから、私は最終的に諦めることができたし、次に進めたんだと思う。

ありがとう。
ここに辿り着くこともないだろうけど。

鷹のおかげで、地元と繋がれた。
前に進めた。
彼と、出会えた。

ありがとう。

二人目は竜。

それは本当に、伝説の存在のように。本当に私の人生にいたんだろうか。と思うような。

竜とは大学1年〜2年の時に、8ヶ月、付き合っていた。

 

竜はv系が好きで、大学では軽音部に入ってギターを弾いていた。

それまでの私は、サンホラとボカロ、たまにアニソン、くらいで、ほとんどサンホラ(Sound Horizon)が全てというくらいだった。

大学に入る頃にリンホラ(Linked Horizon)が始動したかな。

サンホラは、どちらかというと敬遠されるものだった。
よくわからないもの。変わっているもの。ちょっとおかしい。狂ってる。コスプレ集団。宗教みたい。

私は大好きで、好きであることが誇りですらあるけど、よく知らない世間の遠目からの当時の評価は散々だったと思う。


そこから、紅蓮の弓矢がヒットし、少し有名になり始めた頃。

竜は付き合う前、私にリンホラのRevoさんのピックをくれた。
「いい曲だと思う。」

それまで、そんなことを言われたことはなかった。一時期付き合っていた彼氏にさえ、貶された。

だからそれだけで、救われた気がした。


それから付き合って、一緒にカラオケに行くようになった。
カラオケで竜が歌う曲を聞いて、気になって、音源をもらった。

それまでの私はv系という言葉すら知らなかったかもしれない。


the GazettEPlastic TreeAcid Black Cherry

PIERROT、シド、ヴィドール

Alice Nine、DIV、R指定

X、LUNA SEA


私はv系を知って。
それまでボカロとサンホラしかなかった私のiTunesに、v系の曲が溢れた。

今まで聞いていたものと全く違う毛色なのに、気付いたら私はv系を好きになっていた。


その頃、高校で、なんとなく仲良くしていた子と再会した。
ジャニヲタだったその子は、(ジャニも変わらず好きだけど)なんとv系が好きで、今はバンドマンと付き合っている、という。

秒で意気投合した。
それまでの仲では考えられないくらい、遊ぶことが増えた。
その子とは今でも繋がっている。

これも竜が、私にv系を教えてくれたからだ。


そして、竜がくれた音源の中に、Jupiterというバンドがあった。

その頃のJupiterは今よりもシンフォニック寄りで、歌詞もどちらかというと耽美派のような雰囲気だった。

歌詞に出てくる「décadence」という単語が引っかかった。サンホラでも聞いた言葉だ。
他にも、サンホラと親和性が高いような部分がたくさんあり、私はJupiterというバンドに興味を持った。

調べていくと、Jupiterとほとんど同じメンバーで、Versaillesというシンフォニックメタルバンドがあることを知った。それからVersaillesを聴きまくった。

今では、サンホラに並ぶくらい好きなバンドとの出会いだった。


竜がJupiterの音源をくれたからこそ、私はVersaillesに辿り着くことができたんだと思う。
当時は活動休止中だったが、竜と別れたあと復活し、竜のおかげで繋がった子と復活ライブに行き、その子と、そして付き合う前の彼と3人で、武道館ライブに行くことができた。


そしてそもそも、今の彼と仲良くなれたのも、v系がきっかけでもあった。

大学3年の春、2つ下が入ってきた。
まずVersaillesが好きだという男子とv系話で意気投合し、その後、そいつか「こいつもv系好きですよ」と紹介してきたのが、今の彼だった。(その前に知り合ってはいたが、お互い野球の話しかしていなかった。)


直接的には、たくさんの音源をくれただけかもしれない。
それでも、そのおかげで、私の世界は本当に広がったと思う。

友達とメジャーだけじゃなくて、インディーズのライブにも行くようになったし、Versaiiles好きの男子からは、さらに大量の音源をもらった。


D、GLAYJanne Da Arcラクリマ

Angelo、LM.C、DIAURA、Dir en grey

MALICE MIZER黒夢MUCC、Royz

アンカフェ、vistlip、摩天楼オペラ


何より、彼と出会えた。

 

もう、あの頃の竜とは別人かもしれないけど。
別に大したことをしたつもりではないかもしれないけど。

ありがとう。

V系を教えてくれて。
あの子と繋げてくれて。
世界を広げてくれて。
彼と出会わせてくれて。

ありがとう。

 

正直、結婚しようとしているところで、元彼の話をするのはどうなんだ、と思うかもしれない。

彼にも、なかなかしない話ではある。

それでも、ずっと抱えていたこの気持ちを、どうにかして言葉にしたかった。


相手に、感謝を伝えたい、というのでは、もはやない気がする。
とにかく私が、感謝しているということを、どこかに表現したかった。

モヤモヤと、伝えたいなぁ、と、元彼に対する何かしらの思いを持ったまま結婚したくなかった。


書けてよかった。
これで、いつでも振り替えられる。
だから、頑張って覚え続けている必要はない。
忘れないけど、忘れられる。

ありがとう。
二人のおかげで、私は幸せになれた。

これからも。

 

 

 

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