運命の女神は
今しかない、と思った。
近づけない理想と
果てしなく、遠い、壁。
慟哭と激情
やり場のない。
ぶつけては跳ね返ってくる
想い
今しかない。
そうやって暗い湖の底から
私はいつも、必死に
言葉を紡いできた。
夢じゃない。
夢じゃないのに、何故。
何故私を苦しめる?
夢さえも奪われようと。
結局私は、
私は戦わなければならないのか。
戦わなければ微笑んではくれない。
久方ぶりにその名を叫ぶ。
Moiraよ。
…Moiraよ。