ローゼンの雑記帳

ローランにして薔薇の末裔にしてソウルメイト!の雑記!

終焉の道標は蜻蛉の亡骸

f:id:rosenstern:20181225143119j:plain



遂に、墜ちてしまったのね

私がいつか見た、最後の蜻蛉が

 

そして今年も紡がれてしまったのね

終焉の詩が

 

遅すぎる遅すぎる夏の終わりが

来てしまったのね

 

私はまた歌おう、鎮魂歌を

あの一匹の蜻蛉のために

 

やっとやっと?

誰がこの結末を望んでいたっていうの?

 

わからない。わからないわ

だって私には何をすることもできないのよ

 

でもね、きっとこれはΜοιραなの

神様が諦めるなって言ってるのね

 

知らないわ

所詮偶像と変わらないんだもの

 

蜻蛉、蜻蛉。

いつか、いつの日か

そうきっとそれは少し昔の話

 

許してね、蜻蛉

指を指して笑った私たちを

 

鎮魂歌を、歌うから

今度はちゃんと

冥福をお祈りするから、だから

 

どうして?どうして、と

繰り返し叫んだ

どうして墜ちてしまったの?

 

もう少しだけ、頑張って

 

どうして?

叫ばずにはいられなかったのよ

 

狂喜でも、悲哀でもなく

心に真っ先に浮かんだのは

驚愕と疑問

 

諦めを他へ託した私への戒めね

卑怯な、私への

 

自分でけりをつけろ、と

そういうことなのかしら

 

どうして?

少しだけ、もう少しだけ叫ばせてね

 

ねぇ蜻蛉

私、頑張るから

たまには幸せを

導いてはくれないかしら

 

“終焉”ではなく《ハジマリ》を。