就活の傷
こんにちは。
ローゼンです!
ある話をしようと思って
その話を前FBに投稿したのを思い出して
さっき自分の投稿を遡っていました。
で、実際見つけたんですが。
その記事を読んで別のことをまた思い出しました。
(その"ある話"また次回。)
就活の傷。
多分、今回の就活で
ある企業の面接に、東京まで行きました。
一次面接で、面接官は若い女性社員でした。
最近、就活ってブームみたいに対策本がよく売られているんですけど
私は、そういう本に載っているまま話すのが苦手(嫌い)でした。
自分を飾るのが嫌でした。
思ってもないことを言うのが嫌でした。
だから、面接では、
いい意味でも悪い意味でも、率直に、話していたと思います。
その面接で
最初は、「当社でしたいことは?」というような
一般的なことを聞かれていたと思います。
ので、私は思ったことを答えていたのですが。
終盤、
「大学受験のモチベーションはなんでしたか?」
と聞かれました。
私も、無難な回答をすればよかったのかもしれませんが…。
「~と、家を出たくて。」
と答えてしまったんですね。
「何故出たかったの?」と聞かれ。
しまった、と思いました。さすがに。
何故出たかったのか。
父親が理不尽なことで母親に(たまに私に)キレる。
そして母親は言い返して火に油を注ぐ。
キレた父親はたまに物を投げたり壊したり、する。
昔は棒で殴ったりもしてた。
そういうのが、もううんざりだった。
見ていたくなかったし、
怒号も聞いていたくなかった。
父親がキレるかもしれない…と、キレる前に機嫌をとったり母親をフォローしたりするのに疲れた。
ので、逃げたかった。
のです。
でも、そんなこと今日会った面接官に普通言えなくないですか?
ので、
「一人暮らしを経験したかったのと、家庭の都合で」
と答えました。
"一人暮らしを経験したい"は、なかなかいいワードだと思ったんですよね。
就活っぽい。
あと、家庭の都合って言えば、突っ込んじゃいけない感するじゃないですか。
でも、面接官に突っ込まれたのは後者でした。
「家庭の都合とは?」
その時点で、内心「は?」でした。
でしたが、もうそれまでの面接でも、この会社に入りたいとは思えなかったので、もう、どうにでもなれと思い、話しました。
「父親が、たまに理不尽なことで怒り出すことがあって。
でも、確かに母親にも非がある場合もあって。
そういうのを、もう見たくなくて。」
というような感じで。(あまり覚えてない)
さすがに暴力的なことは控えました。
すると。
「(あなたが家を出ることで)お母さんがひとりになっちゃうなとは思わなかった?」
と。
この文字列を見ても、今でも少しつらい。
別に、今問題の虐待とかに比べたら大したことはないんだと思います。
被害者も、私よりは母です。
でも、私もつらかった。
見なければないのと同じだと思った。
逃げたかった。
私は、私の心身を守りたかった。
それを、否定されたように感じた。
自分ひとりで逃げようとしたのを、非難されたように感じた。
頭が真っ白になりました。
自分がなんて答えたのかも覚えていません。
心の整理がつかないまま、適当に
「母親も悪い部分があったので~」
とか答えたのかもしれません。
とにかく、
もし合格しても絶対に入社しない、
サービスがあっても利用しない、
と強く思いました。
結局、その面接は不合格だったし、
企業の名前も覚えてはないのですが。
もし、本当にひどいDVの家庭で
その子もひどい傷を受けていたら
その言葉に、もっと傷つけられたと思うんです。
それを、この面接官は何も考えなかったのか?と。
「お前は自分だけ逃げたのか」
と聞こえたんです。
ああ、そうだ、と言えばよかったんでしょうか。
どうせ落とす相手なら、
何を思われてもいいと思ったんでしょうか、
いや、多分何も考えてはないんだろうけど。
私は「問題を解決せず逃げた」人物だから
不合格だったんでしょうか。
逃げずに立ち向かったとして、絶対何も変わらないのに。
だって私は物心ついてから家を出るまで、
私は、私なりに頑張ってたのに。
その間何も変わらなかった。
年老いて、少し元気がなくなってきた分、怒る回数も減っただけ。
今でも変わらない。
私がたまに家に帰っても、その間で大体1回くらいはキレる。
まぁ、もう暴力はなさそうだからいいんですけど。
見てるとイライラするんです。
論理的でも合理的でもないから。
…とにかく心の傷になりました。
でも多分、就活ってこういうことが溢れてるんだろうな、と思います。
うん。
反面教師にするしかない。
私の就活の傷、でした。
それでは。
ローゼンでした!