ローゼンの雑記帳

ローランにして薔薇の末裔にしてソウルメイト!の雑記!

【世界史】第2回:古代オリエント、エジプト文明

こんにちは!

ローゼンです。

 

始めるにあたって&私的世界史勉強法は↓

rosenstern.hatenablog.com

 

そして前回は↓

rosenstern.hatenablog.com

 

 

 

 ※これらのまとめ記事は、山川出版社の教科書「改訂版 詳説世界史B」に基づいています。(2010年発行)

 

☆下線の色のおさらい☆

黄色年号

オレンジ重要単語

地名・国名・民族や語族

ピンク人名

青色事件名・革命・改革

 

 

さて、順調に?2回目。

遂に歴史時代突入だー!!!!!

 

 

 

古代オリエント

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オリエントとは

ヨーロッパから見た、「日の昇るところ、東方」という意味の言葉で、現在の中東を指します。

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オリエント周辺(現代の国境+国名有りver.)

(地図は、アウトライン+国境+国名はフリー素材からお借りして、川や地名は私が編集して加えました…!頑張った…!)

 

この辺りは雨が少なく、高温なので砂漠・草原・岩山の地域が多いようです。

そこで、羊やラクダの飼育などが行われました。

 

点在するオアシスや、海・河川流域の平野では、麦・豆類・オリーヴ・ナツメヤシの栽培も。

 

 

とくに!(前回のおさらいでもありますが)

ティグリス川・ユーフラテス川の間、ナイル川の流域では

定期的な増水を利用して、はやくから灌漑農業が行われました。

 

よって、大規模な定住がすすみ、高い文明が発達したのです。

 

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ティグリス川・ユーフラテス川の間の地域を「メソポタミア」と言います。

メソポタミアでは、前3000年ころから、都市文明が栄えました。

 

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このメソポタミアの半円形(?)の地域(黄緑で囲っているところ)を

肥沃な三日月地帯*1」と呼びます。

それほど、この辺りは豊かだったのです。

 

 

しかし!その豊かさを求めて、アラビア半島や周辺の高原から、

セム語系インド=ヨーロッパ語系遊牧民が移住…

 

そうして、周辺からの侵入に遭いながら、様々な語族・民族が入り混じっていきました。

メソポタミアの歴史は、複雑な歴史です。

 

 

次はエジプト。

エジプトについては今回、後ほど詳しく見ていくので簡単に。

 

エジプトでは前4000年ころから、文明が築かれていたようです。

 

そのエジプト。

たまに、異民族が侵入してくることはありましたが、

基本的にはエジプト語系(ハム語系)の人々が長期にわたって高度な文明を営みました。

 

メソポタミアとは対照的です。

 

何故か!!!

 

エジプトは、砂漠と海に囲まれているからです!

 

*〜*〜*〜*〜メソポタミアとエジプトの簡単な比較〜*〜*〜*〜*

 

メソポタミア…陸続きな開放的地形で、侵入されやすい!

 

エジプト…砂漠と海に囲まれた閉鎖的地形で、侵入されにくい!平和!

 

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

 

 

最後。

シリア・パレスチナ地方メソポタミアとエジプトを結ぶ地

 セム語系の人々が、地中海交易(陸上・海上)で活躍します!

 

 

以上。

 

そして文明が発達してきたオリエント社会に共通すること。

それは、強力な神権政治が行われたこと。

 

大きな川があるので、治水や灌漑の為に統治が必要でした。

そこで、宗教の権威によって、強力な統治がなされたのです。

 

そこで、神としての王の権力や、信仰生活のありあさまを表現する独特の文化がうまれていきました。

 

 

閑話休題

いろいろな語族が出てきましたが、セム語系とかハム語系とかややこしい。

ってか、何か思い出しませんか?

 

そうです!旧約聖書に出てくるノア!の息子たちの名前と同じ!!!

 

あーね!!とはならない人がほとんどだとは思いますが、、、

ノアの箱舟」のお話は結構有名だと思うんです。

その、ノアの息子にセムもハムもいます。

 

高校生の頃、私は、何か関連があるのでは…!と思い、世界史の先生に聞いたのですが

確かにー!!と驚かれただけでした。笑笑

 

ので、今調べてみると…

 

ありました。

 

"「セム語」という名称は、18世紀のオリエント学者によって、

 トーラーに記述されているノアの息子のセムにちなんで名付けられた。"

by セム語派 - Wikipedia

 

「トーラー」

…またあまり聞かない単語が出てきましたが、私は最近これを知りました!

ウェイト版タロットの、女教皇が持っている巻物!あれがトーラーでした!

f:id:rosenstern:20190124154341j:plain←この手に持ってるやつ

 

つまり(?)トーラーとは、ユダヤ教聖典です。

 

ユダヤ教聖典は、キリスト教では旧約聖書になっているものも。

 

ということでつまり、あの、ノアの息子で正解でした!

 

ハムもきっとそうでしょう。

でも何故ちなんだのかはよくわかりませんでした、、、

 

おしまい。

 

 

エジプト文明

概観

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さて、いよいよ文明を見ていきます。

まずはエジプトから。

 

教科書では、エジプトではなくてメソポタミアが先に書いてあるんですけど、

メソポタミアよりもエジプト文明の方が先にできたので、

私はエジプトからいってみようと思います!

 

エジプトでは前4000年頃から、文明が成立しはじめました。

 

"エジプトはナイルの賜物"  by ヘロドトスギリシア

 

初めて出てきた人名がまさか後世の人物だとは。笑

前回や、上でも説明したように、エジプトはナイル川のおかげで、豊かな農業を営むことができました。

 

何故か!

ナイル川は、毎年7〜10月に増水・氾濫して、上流から沃土を運んでくれました。

なので、他の地域に比べた豊かな農業ができたのです!

 

この氾濫や農業の為に、測地術や惑星運行を見る天文学が発達しました。

 

さらに、農業が豊かになり、ナイル川流域に村落(都市国家)であるノモスが成立しはじめます。

ノモスでは

 ・治水の為の住民の共同労働

 ・住民を統率する強力な指導者

が、必要でした。

 

そこで、エジプトは統合・統治への道を歩み始めます。

 

前3000年頃、王ファラオによる統一国家がつくられました。

ファラオは、生ける神として、専制的な神権政治を行いました。

王の周辺の神官や役人は、王から土地を与えられましたが、

住民の大部分は農民として、生産物への租税と無償労働が課せられました、、、

 

強力な統治だったんですね。

 

よって、一時的に周辺民族の侵入や外国の支配を受けることもありましたが、基本的には国内の統一が長く続くことになります。

 

その間、約30の王朝が交代しました。

そのうち、特に反映した時代を、古王国中王国新王国の3期に区分します。 

 

 

古王国時代〜中王国時代

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古王国時代…首都:メンフィス

 

この時代の特徴は

 ・太陽暦を採用…のちにローマユリウス暦

 ・官僚機構の整備…象形文字の使用

 

この、エジプトで使われ始めた象形文字を、神聖文字(ヒエログリフといいます。

神聖文字(ヒエログリフと言えば!

あの有名なロゼッタ・ストーンですね!

 

また後ほど(遠い未来)に出てきますが。

あの、フランスナポレオンエジプト遠征中ロゼッタで見つかった石版です。

3段に別れていて、3つの文字で同じことが書いてあります。

上段:神聖文字(ヒエログリフ

中段:民用文字(デモティック)

下段:ギリシア文字

です。このギリシア文字を手がかりに、フランスシャンポリオンが神聖文字の解読に成功したのです!!

 

です。

 

話は戻って古王国時代の特徴3つ目は

 ・巨大なピラミッドを築かせた

です。

 

エジプトと言えば!ピラミッド!的なピラミッドですが

現在に残るピラミッドのほとんどは古王国時代に造られたものです。

ピラミッド作りが一番盛んな時代でした。

 

ギザにあるクフ王ピラミッドが巨大で有名です。

あとはカフラ王メンカウラ王も。

3つを合わせて「三大ピラミッド」と呼ぶこともあるようです。

 

以上が古王国時代

 

次!中王国時代

首都はテーベで、前2000年ころに存在していたようです。

 

が、教科書には特に何も書いてない。笑

特筆すべきことは何もなかったんでしょうか…。

 

中王国時代の末期(もしくは滅亡後?)の1800年ころ

シリアからアジア系のヒクソスが侵入し、エジプトは一時混乱の時代へと移ります。

 

 

新王国時代

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侵入してきたヒクソスを追放し、再統一したのが新王国(前1600年ころ〜)です!

さらにシリアへも進出したようです。

 

首都は中王国と同じくテーベ

 

ここでエジプトの宗教について。

元々は、太陽神であるラーを中心とする多神教でした。

それが次第に、テーベの守護神であるアモンと結びつき、

アモン=ラー信仰へと変化しました。

 

ところが!

 

前14Cアメンホテプ4世(イクナトーン)宗教改革を行いました!!

 

その内容とは。

唯一神であるアトン(アテン) 神の信仰強制(従来の神々の崇拝禁止)

 …なので名前(イクナトーン)にも"アトン"が入ってます。

  突然、多神教から一神教になったわけです。しかも自分自身が神。。。

 

  wikiによると!世界初の一神教!なようです、、、

  そしてwikiによると、単純に自分自身がアトンであったわけではないような…

  難しい。。。

  イクナトーンは、アトンに愛された者という意味のようです。

 

テル=エル=アマルナへの遷都

 …アトン神を祀る為に、テーベを放棄して遷都したようです。

  そして!このアマルナで、伝統にとらわれない写実的なアマルナ美術が発展しました。

 

  アマルナ美術めっちゃ綺麗だから見て。!

  ネフェルティティ - Wikipedia

 

などなど。

結構大胆な改革をしたアメンホテプ4世でしたが、

その改革は時代には受け継がれなかったようです。(でしょうね。)

 

プリントには「次王」と書きましたが、wikiを見る限り次王ではなさそう…

な、ツタンカーメンの登場です!!

 

古代エジプトで一番有名なのでは??

 

アメンホテプ4世が死に、ツタンカーメン反動政策をとったことで

宗教改革は終わります。

名前を見てください。

 

ツタンカーメンは元々(アメンホテプ4世 が生きていた頃)は

「トゥト・アンク・アテン」という名前でした。

アテン(アトン)が入っています。

 

これを、即位した時に「トゥト・アンク・アメン(ツタンカーメン)」と改名したのです。

アメン(アモン)…つまり、従来のアモン=ラー信仰を復活させたのです。

これが、ツタンカーメンの反動政策でした。

 

一番有名なツタンカーメンですが、教科書には何も書いていません!

(何故私は習ったのか!笑)

 

ツタンカーメンは若くして死んでしまったんですね。

だからこそ語り継がれたのか…?

 

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新王国時代は大体こんな感じですが

この間に、あの有名な()モーセの「出エジプト」もありました。

 

これはどうやら史実のよう。?

 

今改めて旧約聖書出エジプト記を読むと面白いのかも。

(私は読んだ気になっていますが、漫画化された旧約聖書しか読んでいません笑)

 

今度読んでみよう。

 

 

あと特筆すべきは!

前1286年メソポタミアヒッタイト王国とのカデシュの戦いが起こりました。

そして(多分)その後、結ばれたのが!

世界最古の国際条約、のようです。(@カデシュ)

 

 

その後 

その後どうなったのか。

大した?こともなく続いたエジプト王朝ですが

 

前671年アッシリア帝国(めっちゃでかかった)の

アッシュール=バニパル王により、征服されてしまいます。。。

 

しかしその後すぐ!

前664年エジプト王国が復活!

 

がしかし!

前525年に、今度はアケメネス朝ペルシア

カンビュセス2世によって征服されてしまいました。。。

 

またそれぞれのところで出てくるとは思いますが。

その次にエジプトが登場するのは…

ギリシアアレクサンドロス大王とかかなぁ、、

 

また征服されるんですけどね。

エジプトを征服したペルシアを、ギリシアが征服。

 

そのギリシアが分裂してできたのが

プトレマイオス朝エジプト

 

のちにクレオパトラが登場しますね。

 

クレオパトラギリシアなんですよ?知ってました??

プトレマイオス朝ギリシアの王朝なんです。

 

それこそ、この!漫画!

小学館版 学習まんが人物館 クレオパトラ女王

近藤 二郎/梶川 卓郎 小学館 2011年03月15日
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まんが人物館。これと全く同じ漫画だったかは覚えてないですが

(絵が違うような気がする…)

この系列の伝記系漫画の「クレオパトラ」で

 

クレオパトラが家庭教師からエジプト語を習うシーンがあります。

 

読んだ当時はエジプトの人なのになんでエジプト語をわざわざ習ってるんだろう…?と思ってましたが。クレオパトラギリシアだったからなんですね…。

 

最初に理解した時は驚きでした。

 

 

話は大幅に逸れましたが

エジプトは大体こんな感じです!

新王国が倒れてからは征服の時代が続きますね…、、、

 

次からはメソポタミアを見ていく予定です!!

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!

 

 

それでは次回がいつかはわかりませんが、また次回。

ローゼンでした!!

 

 

次回 

rosenstern.hatenablog.com

 

*1:「肥沃な三日月地帯」に、ナイル川下流域を含める場合もあるようですが、今回は帝国書院の資料集「最新世界史図説タペストリー」十三訂版を参考に、ナイル川下流域は含めていません。